Omizu

二十四の瞳のOmizuのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
3.9
【1954年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
木下恵介作品の中でも最も有名な本作、そこまでではなかったかな。序盤が本当に素晴らしくて、小豆島のある種閉鎖的な空気感もありつつ、自由な性格の先生と子どもたちの開放的な絆が描かれる。

あと歌が随所で流れるけど、それも本当によかった。荒城の月の使い方の秀逸さ。

ただちょっと説明的すぎるしなにより長い。この長さで12人の子どもたちと先生を描けているのは凄いことだと思うけどもう少しテンポよくできなかったかなとは思う。

終盤の自転車のシーンは泣いてしまったし、締め方も説明的でなくスマートでさすが木下恵介と思った。あと高峰秀子はやはりいい。京マチ子と並んで大好きな俳優。
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