Nao

二十四の瞳のNaoのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
4.6
新しい先生ってどんな先生だろう?と子供達はワクワクしてるのに、いざ来てみると島の人からは変な人扱い。
でも段々とその先生の良さとか恩を感じ、大好きになり、涙が出るほど別れが辛くなり、再会して色々と思い出すと涙が止まらない。
大石先生はちょっと一言多く、意地っ張りなとこがあるけれど、生徒一人一人の特徴とか性格を理解し、自分なりのアプローチをし続けた姿は心温まる。
本来人間が備わっている感受性を見失わないで欲しい、戦争下で操作されてしまっているような教育や生き方が当たり前だと思わないで欲しい、自分は自分らしく強い信念と希望を持って生き抜いて欲しい等の教え。
つまり戦争あっての生き方から脱する為に軍国主義からも脱しなければならない、普通の人になってもらいたいという強い思いが、本当に素晴らしく感動した。
数々の童謡や唱歌が流れたり、歌ったりすることで、のどかさがある一方で、戦争と向き合わなければならないという点からも物悲しさが終始感じられた。
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