Nao

ジョニーは戦場へ行ったのNaoのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
3.8
戦争によって意識ある肉塊と化したひとりの青年を描く。

衝撃的過ぎて言葉を失った。
これ以上に生きてて辛いことって絶対に無いと言い切れる。
もしも神様がいるのなら何故生きる道を選ばせたのか聞いてみたい。
死ぬこと以外かすり傷と言った人がいるが、ジョーのような人にも同じことが言えるのだろうか。
看護師さんの表情や、もてなしが脳裏に焼き付いて離れない。
その様子が段々と滑稽に思えて来て、悔しくなる。
戦争はやるのに、ジョーみたいな人はどうすることも出来ないという人間の無力で不条理な姿に苛立ちを覚える。
では潔く死を選ばせてあげれば良かったと言ってしまうと本末転倒となってしまうから複雑。
だからこそ究極の反戦映画として観なくてはならない作品に違いない。
とても重たいが、映画史に残る衝撃を味わえる。
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