shun

二十四の瞳のshunのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
4.0
高峰秀子と笠智衆がとてもよかったー。

この映画に希望はあるのか、ってことについて。
自分はこれは希望ある終わり方だったと思う。大石先生は新しい考え方を持ちながらも特に大きな変化を起こしたわけでも権力に反発したわけでも無い。生徒の多くも亡くしている。それでもやっぱり彼女の教えは生徒たちの中で生き続けたと思うし、何も変えなかったわけでは無いと思う。
その証拠が生徒たちが彼女にかった自転車かな。
人間はどれだけ強い意志があっても行動に移すのは難しいし、特に戦時下のような時に無力であるのは当たり前だと思う。だからといって大石先生やこの映画に希望が無いとは思わない。

笠智衆もよかったな。このキャラは明らかに自分が伝統的で古臭い教師だと分かっていながらも、なかなかアップデートできないおじさんとして描かれていた。悪役とかそういう意味では全くなくて、時代の変化を感じながらも、それについていけんなあって思ってる感じがいい。
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