青や水色の壁、赤いコートや黄色いシャツ、緑の路面電車などなど、映像全体が美しい色彩に溢れていてずっと見ていたかった。全体的にくすんだトーンなので、映画の暗めのムードを邪魔しない。これ見た後にララランドとか見たら死ぬかも。
友人がこの映画を見て、中年男性が着るいなたいレザージャケットっていいねってことで弊社で買い物してくれたからだいぶ感謝。「過去のない男」もレザージャケットだったね。
福祉に頼るのを頑なに拒む人ってよくいるけど、そもそも私達は全員生活保護を受けてるみたいなものだと思うけどな〜。アキカウリスマキは辛い現実を描きつつもそれを悲惨に見せない名手だと思うけど、必死の職探しの辛さを知っていると泣けてくる。
この夫婦は、円満の秘訣を全て兼ね備えている。とにかく相手に期待をしない。夫がギャンブルで有り金全部スッてブチギレないのすごいと思う。
終盤、自分たちで店を始める決意をするのが私自身と重なって泣ける。1年半前、自分の店を始めたときにこれ見てたら号泣しただろうな。ビジネスパートナーがアル中なのも一緒。閑古鳥の辛さ身に沁みすぎる😭そして満員の客席の充実のやり切った感。
おそらく子供を亡くした過去を一緒に乗り越えた夫婦の再出発。めちゃよかった。