浮き雲の作品情報・感想・評価

「浮き雲」に投稿された感想・評価

へい

へいの感想・評価

-
個人経営のレストラン従業員の苦労。
再就職の難しさ、不況による外食の減少、外食チェーンの拡大、新しいレストランを作る大変さ。。。

クロスワードと犬の散歩は、そんな辛さを忘れさせてくれる。
成瀬の浮雲が痴情ベースだとしたら、こっちの浮雲は生活ベース。改めてカウリスマキ映画における生活感の重要性に気付く。

最後に吸うたばこは、最高に美味しそう。
カウリスマキ本当に大好き。
嬉しい。心の安定剤ですよ。カメラを滅多に動かさない代わりに路面電車を映し出すサービスショットをありがとう。
カウリスマキのやり口はもう分かり切ってるのに、ラストのカットの多幸感はなんだ。すごいぜ!
2MO

2MOの感想・評価

-
冷たい風が吹き荒む季節に。
人を人とも思わないような社会システムの貧乏くじを引かされ、切り捨てられた“労働者”たちの眼差しは、それでもまっすぐと前へ。たとえ弱音を吐こうとも涙は見せず、黙々と、淡々に、一歩進んでは二歩下がるような笑っちゃうくらいの不幸を諦めない。

きっと明日はやってくる。
手を携えて、懸命に日常を生きる“働き者”たちの未来に幸あれ。
そんなハッピーエンドが人情ってもんでしょう。

健気な娘の人生が、ささやかでも温もりに灯される日々であらんことを。

胸が痛い。良かった。
妹が好き。

カウリスマキって本当に音楽が好きなんだな〜と実感。フェリーニみたいに音楽の使い方が上手いとかでなく、好きなんだなと伝わってくる。
tkbg8164

tkbg8164の感想・評価

4.0
DVD観賞。
久々ですが、いつ観てもイイなぁ~ どれも同じような感じなんだけど・・・ 抜群の安定感。
「マッティ・ペロンパーに捧ぐ」(エンドクレジットから)

カウリスマキは好きなんだけど、とくに好きな映画のひとつ。通称「敗者3部作」とかいうあんまりな通称の3部作の1作目だけど、ハッピーエンドなところがいい。
いちどキネマ旬報シアターで見たけど、また劇場で見たい映画。

『かもめ食堂』の元ネタってこの映画なのかしら(マルック・ペルトラ出てるし)
ネクロ

ネクロの感想・評価

4.0
「浮き雲」

敗者3部作の1作
路線電車の運転手の夫。レストランのウェイトレスの妻。不況の煽りを受け2人共クビになってしまう。夫はバスの運転手、妻は違うレストランで職に就くもトラブルに巻き込まれ、また路頭に迷うことに。それでも挫けず周りの人に助けられながら自分達のレストランを立ち上げる。

このレビューはネタバレを含みます

主人公、失業した夫婦は これからどのように職を見つけ、生活をしていくのか。職を失ったことは不幸な事件だけど、この監督の作品なら絶対にハッピーにつながる結末が待っている どのようにして幸せへとありつくんだ?とワクワクしながら観た
結果、どこを当たってもなかなか見つからず、職が見つかったと思ったら労働環境が悪かったり、何かを得るために何かを犠牲にしなくてはいけない負の連続。だけど、最終的には主人公たちが諦めなかった気持ちと今まで頑張ってきたことが新しい仕事につながる 素晴らしい人生の形だった こんなことを信じて生きていきたい
どんなに苦しくても、花と音楽と愛を忘れずに生きていれば人生は豊かになる
dude

dudeの感想・評価

4.1
いや〜良い。序盤の路面電車の正面から夫婦を写したショットが印象的で、考えてみればその前提があるから見やすかったのかな。運転手と乗客という関係性が免許取り消しあたりから逆転気味になり、立っている方と座っている方など何かと二人の位置関係には注目させられた。しれっと語られる「劣等感の なせる業です」のくだりグサッとくるな...。
>|