浮き雲の作品情報・感想・評価

「浮き雲」に投稿された感想・評価

peche

pecheの感想・評価

3.7
理想の夫婦。

良い話だった。
アキカウリスマキ監督の味わいある中に笑える感じが好み。
Sari

Sariの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ監督による“フィンランド三部作”(敗者三部作とも呼ばれる)の第1作。
慎ましく幸せな結婚生活を送る中年夫婦に突如襲い掛かった、不運が続く毎日を描く。

舞台はフィンランドのヘルシンキ。
市電の運転手をしている男性ラウリはある日、リストラに遭ってあえなく失業してしまう。同じ頃、レストランで給仕長をする彼の妻イロナも職を失う。やがてラウリは転職してバスの運転手になったが、健康診断で聴覚の異状が見つかり、職どころか運転免許までも一気に失い卒倒する。イロナは職業案内所でやっと見つけた安食堂の仕事が、不正なオーナーのおかげで、資金もまともに払われずじまい。さらに不運や災難が訪れ、金にも運にも見放されるが…

部屋の写真立てから、夫婦の間に授かった子供を過去に亡くしており、その辛い経験から犬を飼っているように見える。

夫婦の慎ましく暮らしアパートの部屋の壁や北欧家具、キッチンやアイロンが、レトロでオモチャみたいな可愛らしさ。イロナの洋服の色彩とのコントラストが美しい。

カリ・ヴァーナネン演じる夫ラウリは、運転手の職を解雇された事を妻に言えなかったり、新しい仕事が見つかったと報告する時は威張って亭主関白に振る舞うが、酒に溺れてしまう。どこか危なっかしいが、貧しくても妻に花束を贈る愛妻家。
皿洗いから初めたレストランでは給仕長になった妻イロナ。過酷な現実をグッと堪え、職を得るために努力を惜しまない芯の強い女性を演じたカティ・オウティネンが素晴らしい。幸薄そうな仏頂目、かつ不機嫌そうな独特の表情に味わいがあり、カウリスマキ作品の顔と言える女優である。

イロナが働いていたレストランの元オーナーの女性に出会い、資金援助して新たなレストランで夫婦共に働けることになり、やがてオープンの日を迎えるが、なかなか客が来ない。少しずつ増えていきやがて満席になる。という展開は『かもめ食堂』にとても似ており、本作に対するオマージュなのだろうか。

夫ラウリの妹が働いている映画館の壁に貼ってあるポスターが『ナイト・オン・ザ・プラネット』、『ラルジャン』、『アトランタ号』というセレクトが私の心をくすぐる。

エンドクレジットで、本作の公開半年前となる1995年7月13日に急逝した、マッティ・ペロンパーに捧ぐとあった。

2022/05/27 WOWOWプラス(録画)
みんと

みんとの感想・評価

4.0
アキ・カウリスマキ監督“フィンランド3部作”の1作目を鑑賞。

人生捨てたもんじゃない。
心がほっこりあったかくなる余韻が後を引く作品だった。

不況の煽りを受け、共に無職となった一組の夫婦の物語。独特の間合いと少ない台詞、演じ過ぎない演技で淡々と進むストーリー。

主人公夫婦をどん底まで落としつつも、なぜか優しい。決して悲壮感に支配される事無く粛々と、しかも夫婦愛はしっかり貫かれる。決してベタベタじゃなく当たり前の様に寄り添って。

あたたかみと可笑しみと優しい眼差しで作品全体を包んでしまう。コレがカリウスマキ・マジック!今更ながら人気監督の理由が腑に落ちる。

個人的には、お店の受付からホール、厨房、ひとりで全てやってのけるシュールすぎるシーンは殊更お気に入り。

一喜一憂せず、状況を受け入れ、それでも希望は捨てない。生きてさえいれば、寄り添える存在があれば生きていける。あと、ジャケにも登場してるワンコも。笑

ラストが心地よい人生讃歌作品だった。
★★★★★it was amazing
『浮き雲』 アキ・カウリスマキ監督
Drifting Clouds

コメディ&ドラマ&ロマンス

カティ・オウティネン
as レストランのウェイトレス主任

フィンランド
不況で失業した夫婦
メランコリック&希望
◎優しい&温かいラストええ

Pilvet karkaa, niin minäkin
by Rauli Badding Somerjoki
https://youtu.be/UyNyrGS4c8w

Full Movie
https://youtu.be/phxEAyD0rSU
まじ素敵。
なんで今まで観てなかったんだってやつ。
『かもめ食堂』これだったんだってやつ。
アキ・カウリスマキ作品の独特なテンポ感と次々と起こる不幸への淡々とした描写が、デビューの頃からツボにハマっている。(絶対無いものの例えとして「アキ・カウリスマキの戦争映画」を挙げてもいい)ギレルモ・デル・トロや、日本だと荻上直子など、世界の映画作家に影響を与えている偉大な監督である。

この作品も度重なる不幸や絶望的な状況にめげない夫婦愛を描いて、彼の最後傑作のひとつでる。落ち込んだ時に観たい映画ランキングなら上位に入れたい作品だ。

「ショーシャンクの空に」とはアプローチは違うが、そのテーマ性に共通のものを感じる。
Masatoshi

Masatoshiの感想・評価

3.9
アキ・カウリスマキ監督作は、あの独特のテンポと、ややシュール目なギャグっぽさが好き。
最後の最後でホッと心温まる、良い映画だなと思う。
anna

annaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のアル中コックとやり合うシーンも、最後の空を見つめるシーンも、その対象はカメラに映らない。
喜怒哀楽が、表情の変化や言葉の抑揚を誘発しない。
その代わりに、色鮮やかな壁紙や家具、洋服、店の看板があり、哀愁漂う音楽が流れる。

悲劇と喜劇を見事に調和させるアキカウリスマキの作品って、どんな時も黙って横にいてくれる優しいパートナーのような、そんな存在。
ふうか

ふうかの感想・評価

4.7
面白かった。アキ監督の中でこの作品が1番っていう人が多い理由がわかる。
絶望しかない場面に何回も出会うのに、イライラして叫ぶでもワンワン泣くでもなく相変わらず淡々としてて無表情、そこが良い。だから観れる。
このコロナ禍やからこそ、飲食業界が大変だったり、急にリストラに遭ったりっていうところ余計いろいろ感じるものがありました。
マッチ工場からのこれやったから、ヒロインが少女だったのに、今作はチーフ、、!ってなんか勝手に感動した。笑
Momoka

Momokaの感想・評価

4.4
ずっと苦しかったけど最後本当によかった
自分に向いてることってなんだろうとか思った
どうしようもなくなってもなんとかして生きていくんだよな
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