このレビューはネタバレを含みます
70点
Shelley Fisher 「Lonesome Traveller」
が、ライブ演奏の店内。
レストラン「ドゥブロヴニク」
シェフのラユネンが仕事中にまた酒に手を出した。
ガタイのいいデカウェイターが取り押さえるも右手の平を負傷。
給仕長中年女性のがその場を何とか沈める。
閉店。
店を閉め、路面電車へ乗り込む給仕長。
運転手は旦那。一緒に自宅に戻る。
自宅。
旦那は妻を目隠し、リビングに連れて行き最新リモコン付きSONYカラーテレビを買った事を報告。
妻は本棚とソファーのローンもまだ残っていると不安。が、旦那は「何とかなる」と楽観的。
翌朝。
仕事に向かう旦那。
ゴミ出しついでにワンちゃんの散歩。
妻は掃除。ナイジェリアの人権活動家で作家サロ=ウィワが死刑執行されたとのテレビニュースにちょいショック。
鉄道会社。
通勤した旦那。
4人がリストラ対象となりボスがトランプで決める。旦那はクローバーの3を引く。
レストラン「ドゥブロヴニク」。
ラユネンは怪我をさせてしまったデカウェイターにかかった治療費とタクシー代を支払う。
ラユネンは支配人から最後通告を受ける。
映画館。
面白くないと定員(自分の妹)に当たり散らす旦那。妻は妹にまた明日TELすると言い残し旦那について行く。
BAR。
旦那は一ヶ月前にリストラ通告を受け、今日が最後の日だった。
妻は失業手当を受ける話を進めるが旦那は「物乞いは嫌だ」と意地になる。
翌日。
旦那は職探し。
夜中。
帰宅したベロベロ旦那。
妻は旦那を引きずってベッドへ。
翌日。
妻は仕事に。
旦那は不機嫌。
レストラン「ドゥブロヴニク」。
開店準備を進める妻。
支配人に会いに来た3人男達。
経営難でチェーン店に買収されたのだった。
朝方。
眠れない妻。
心配する旦那。
レストラン「ドゥブロヴニク」。
支配人は従業員達に給与の確保は伝える。
明日からチェーン店のオーナーがやってくる。そしてチェーン店の従業員が来るらしく、全員解雇となる。
最後の夜。
常連と挨拶を交わす支配人。
常連客はバンド演奏に合わせダンス。
素晴らしい最後の夜となった。
支配人は妻(イロナ。ここに来て初めて名前が判明)に別れを告げ、帰って行った。
イロナは従業員達と厨房で最後の乾杯。
看板のネオンも消灯。
ロッカーを片付けるイロナ。
翌日。
レストランで職探しイロナ。
が、上手くいかない。
老舗レストラン「ドゥブロヴニク」という名も今は通用しなかった。
アチコチ回って職探しするが断られ続ける。
職業安定所。
登録するもヤル気のない職員。
と、旦那は明日からロシア観光バスの運転手の仕事をゲットしてきた。
翌日。
仕事初日から直ぐに帰宅した旦那。
健康診断で片耳異常。免許証取り消し。もちろん不採用。最悪過ぎてぶっ倒れる旦那。寄り添うイロナ。
翌日。
夜。
イロナはバッタリBARから出て来たメラルティン(オープニングで怪我したデカ男)に出会う。
1杯誘われ、最初は断ったが実は会計が足らずイロナに助けを求めたのだった。
結局愚痴聞きを最後まで付き合って朝方自宅に戻った頃にはベロベロゲロゲロ。旦那が介抱する。
翌日。
旦那は車を売って家賃に回すと考え出す。
イロナは新聞の募集広告を頼りに「雇用サービスのネリア」に行ってみるがお休み。
翌朝まで待って話を聞く。
給仕長の仕事はなく、レストラン皿洗いしかなかった。紹介料として500マルク請求される。
イロナは銀行で貯金を全額下ろし、情報を買取る。
店。
イロナはオーナーに「皿洗いは募集してない。食洗機を頼んだんだ」と言われる。
が、イロナが調理師免許を持ってると知り、時給40マルクで雇用(店を仕切ってた妻が出て行って料理ができないとか)。
自宅。
食後。
仕事は決まったが小さなみすぼらしいスナック。イロナは悲しくなったが前向きに「いい店にしてみせる」と旦那(ラウリ。今頃名前が判明)に話した。
翌日。
イロナは料理を作りながらフロアも担当。
1人で切り盛りする。
と、ラユネンが来客。
有り金コインでビールを飲む。
スッカリヤル気が失せて飲んだくれている。
ビールを飲み干し、行ってしまう。
と、オーナーが帰ってきた。
レジの有り金をほぼ全部持って行く。
イロナは「酒屋代は必要」だと意見したが「お前は経理か?」と嫌味を言われる。
翌日。
イロナは墓参り。
夜。
スナック。
税務署の監査が入る。
オーナー逃げる。
オーナーはイロナが働いた6週間の税金もちゃんと払っていなかったのだった。
ラウリはフォルストロム(オーナー)のたまり場に行き、イロナの未払い分の給料を要求。「チクリ屋め!」とフォルストロムの仲間と3人でボコボコにされ、港に放置される。
気がついたラウリはイロナにTEL。
どこかの港にいるが1週間後に戻る。と。
早く戻ってと言われたラウリだが「仕事が見つかったから」と嘘をつく。
そして血だらけのままオリンピアホテルに泊まる。
数日後。
傷も癒えたラウリ。
ホテルオーナーは宿泊費はいつでもいいと話したがラウリは生命保険を解約すれば払えるからと支払う意志を伝える。
1週間後。
バラを戻って自宅に戻ったラウリ。
男にサインを求められ、応じると家具やテレビを持って行かれる。
映画館。
ラウリは妹にイロナの居場所を尋ねる。
妹宅に居るようだがラウリを許さないと言っているようだ。
靴屋。
メラルティンが働いているが、靴職人だと偽ってるためバレたらクビ。
「イロナがオーナーの店を出そう」と提案。
イロナはヤル気を取り戻す。
夜。
イロナは経費を計算。
何とかイケそうだけど14万3000マルク足りないと電卓を弾く。ラウリはイロナのためにコーヒーを入れる。
翌日。
ラウリは車を売りに行く。
8000マルク。
銀行。
イロナはプランを提出するが担保が必要。
保証人にメラルティン(定職アリ)がなる。
が、断られてしまう(レストランの元顧客)。
夜。
ラウリは8000マルクを元手にカジノへ。
ロビーで待つイロナ。
もちろんスッカラカン。
翌日。
アパートが売りに出される通知が届く。
新聞のクロスワードパズルをするラウリ。
職探し。
イロナは美容院に就職出来ることに。
と、顧客には元支配人が。
夜。
久しぶりの再開を祝し2人はBARへ。
店を取られ、人生をあきらめた支配人だったがまだまだお迎えは遠い。
何かしてないと暇だからとイロナの店の資金を出すと話す。
イロナはオープンに向けて段取り開始。
メラルティンは飲んだくれてるラユネンを施設に入れ、アルコール依存症を治療させる。
店がどんどん出来上がって行く。
スッカリまともになったラユネンがメニュを考える。
レストラン・ワーク完成まじか。
支配人はドゥブロヴニクの唯一の形見をイロナに渡す。
そしてレストラン・ワークオープン。
支配人スヨホルムも客を待つが来ない。
昼が終わる直前に1人の客が来店。
連れの2人目来店。
と、いつの間にか店内は満員。問い合わせのTELも。
安心したイロナは店の外で一服。
ラウリとワンちゃんと3人空を見上げる。
終
というお話。
ストーリーは大体予想できる。
良かったね。とはなるがどちらかと言えばラストに成功するってのはあまり好みじゃない。
インパクトも過去作と比べて少ない。
アキ慣れして行くから仕方ないかもね。