原爆の日に鑑賞🙏
原爆投下から十数年の広島を舞台に、フランス人女と日本人男性のひとときの触れ合いを描きながら、戦争の記憶と悲劇を綴る日仏合作映画📽️
アラン・レネ監督の初長編作品🎬
広島の原爆についての映画なのに、タイトル(特に邦題)が随分と愛やら情事やら主張してて、一体どんな作品かと思ってたけど、割とタイトル通りだなって感じるほど、2人の逢瀬と会話劇を中心に進行していく詩的でアート感も漂う作品。
オープニングの2人の重ね合う身体が、時折砂や灰に覆われた禍々しい姿にオーバーラップしていく見せ方が冒頭から印象的。
原爆投下後の広島、復興やデモ運動に活気付く当時の広島の姿を捉えてる貴重な作品でもある。
序盤の方ではアーカイブ映像や『ひろしま』の映像も断片的に登場。
フランスから反戦映画の撮影に訪れた女優が、広島を去る最後の日を建築家の日本人男性と過ごす。
広島の痛みに想いを馳せる女性。
彼女自身も第二次世界大戦中、ナチスドイツ占領下のフランスでの悲痛な過去を抱え、その痛みが重なり合う。
どこか浮遊感があって、詩的で、互いの記憶を辿る様な不思議な映画。
この感じは後の『去年マリエンバートで』に通ずるものがあったな😇
撮影もサッシャ・ヴィエルニだし、編集の方も同じだから尚更似通ってるのかな?
フランス人女性はお初エマニュエル・エヴァ❣️と思ったら、『愛、アムール』のあのおばあちゃんか😲なんと‼️
日本人男性役は『ひろしま』にも出演していた岡田英次。
フランス語全く分からない状態でキャスティングされ、セリフは音で暗記したというか半端ない😳
男女に名前がないのも最後に大きな意味が掛かっててくるのもなるほどなぁな作品でした。