中庭

オープニング・ナイトの中庭のレビュー・感想・評価

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)
3.9
無軌道に動くカメラが不躾にとらえる「大女優」の破滅的な生き様が、感情的な演技とは何かという命題そのものを生きながらにして引き受けたかのようにみえるジーナ・ローランスの(自己言及的なものともまた異なった)、精神と身体それぞれの表層に分裂したイメージとして重なっては離れ、重なっては離れを繰り返し現れる。この映画を見て騙されてしまう役者は大勢いるのではないかと想像すると、この映画の持つ力にうすら寒いものを覚える。
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