マーくんパパ

銀嶺の果てのマーくんパパのレビュー・感想・評価

銀嶺の果て(1947年製作の映画)
2.5
黒澤明脚本。銀行強盗3人組(志村・三船・小杉)がアルプス山中に逃げ込んだが過酷な冬山が行く手を阻む。警察官の追手に拳銃発射した小杉が雪崩に巻き込まれ、残り2人は爺さん孫娘、1人の登山客のいるスキー小屋に逃げ込む。逃亡者の仲間割れ、登山家に先導させた雪山越えを雄大なアルプスロケで迫力ある絵作りとなっている。親分志村が孫娘の純真さや登山家に命を救われた事でヒューマニズムに目覚め改心していく筋書きはいかにも戦後再出発の黒澤らしさとも言えるが、その甘さが物足りなさを残す。