Nobukyouju

孫文の義士団のNobukyoujuのレビュー・感想・評価

孫文の義士団(2009年製作の映画)
4.3
この映画は香港映画史の中でもこの頃の傑作では無いでしょうか。

テディチャンて経歴見るとそれほど目立った活躍してないんですね。
カンフージャングルも良作でかなりのアベレージヒッターなんだと思ってました。

製作、こっち今までノーマークしてたかもしれませんが、捜査官X(邦題を書くのはホント嫌)のピーターチャンで彼は本当に知的な人物だと思うのでその貢献はかなり想像出来る。

このドニーの役は彼の役者人生の中でもかなり名演ですね。
イップマンは現存写真のおかげでキャラの作り込みが上手くいってる部分もありますがこの役は自然体で演じてドニーがこのオールスター映画に殆どゲスト扱いで呼ばれてクレジットトップというかなりの敬意を持って迎えられ演技に集中出来た作品だとも思います。
本人もこの役を賞賛されると嬉しいのでは無いでしょうか。クレジットにもスペシャルサンクスされてその後の前述お二方の作品で恩返しもしてるのでこの辺は人間的な繋がりと尊敬を感じて素晴らしいですね。

まあホントにドニーの役は見てください、涙腺崩壊です、というしかなく、主役のワンシュエチーも素晴らしい。中国の名役者そのものですね。
また胡軍(文字変換出て驚きました)もキャリアハイじゃないでしょうか。
唯一レオンライはこれやっちゃダメだよ的な役、ビジュアルでその美的センスはやっちゃった感があるかな、まあでもこれは自分が日本人だからしゃあないでしょう。

2011前後は建国記念作が多くこの時には中国の民主化みたいなのにかなり前向きにアメリカも悪くも言わず扱ってますね笑
この後のアメリカ憎しはやはり作品の質も損ない残念です。

名作と思います。
Nobukyouju

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