このレビューはネタバレを含みます
ヴィアンヌのチョコは人の心を溶かして村に春が来たけど、同時にヴィアンヌ自身にかかっていた「北風とともに移動する」呪いも解けるという2重の構造が好き。
幸せなだけじゃないから、ミルクだけじゃなくてビターも味わった上で総合的にチョコレートの美味しさに酔いしれるような、そんな映画だった。
移動せざる得なかったヴィアンヌと、自ら移動することを選んでいるルーの人生が交わって生き方に変化が生まれて、最後にまた重なる感じも良い。
ダンスシーンの、お前ら絶対両思いでお互いキスしたいと思っているのに!しない!そこでかわす!じらす!のところが声出そうになるくらい美しかった。
最後のルーは定住じゃなくて、年1とかで定期的に顔出す関係性だったらいいなという妄想。