冒頭がだいぶ地獄なので注意。「哭声」や「IT」みたいに、自分が怖いと思うものやトラウマに囚われた人の話？宗教や霊的なものを、少しは信じるくらいのバッファがあった方が何かあったときに強いのかな。
終始不気味だし、素敵なはずのベネチアにもしいつか行っても、怖くて仕方がないと思う。
この映画で一番重要なのはセックスシーン。ベストセックスシーンオブオールタイムに入る。めちゃ泣けるし切ないし、愛おしい。インティマシーコーディネーターのイの字もなかった時代によくあんな長いシーンを撮り切ったものだと感心。技術がすごい。
近年のコンプライアンスとかポリコレで、俳優といえど不用意に裸を晒すものではない、尊厳は守られるべきという考え方が広まって、それはその通りなのだけど、裸やセックスが絶対に必要な場合もある。この映画は100%裸とセックスが必要だった。この大変なシーンを演じた二人は俳優の鑑。でもポルノ的な描き方する映画で脱いじゃうとその後も脱ぎ要員の俳優としてしか扱われなくなったりするから難しいよね〜
