ボンドレイク

赤い影のボンドレイクのレビュー・感想・評価

赤い影(1973年製作の映画)
5.0
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 これはマジで、、素晴らしすぎる!笑
スゲーって書こうとしたけど、作風に合わせるなら“素晴らしい”がちょうど良いかと思って笑

 まず主演のドナルド・サザーランドが良いよね! 顔が!笑 こういう不気味な作品に似合ってる顔というか笑
 いわゆるホラー顔とでも言うんかな?笑笑 そういう訳では無いな笑

 そう、今作はどこか不気味な作品。とは言っても全然ホラーでは無いし気持ち悪いわけでもない。
 舞台となるイタリアの美しい街ヴェネチアとの相性が良い、品格のある雰囲気でドラマが繰り広げられていく。
 その中で、ときどき得たいのしれない不思議さ、不気味さが通りかかるといった感じ。

 カットバックや、スローモーション、ズームしたり手持ちで動き回ったりで動き回るカメラワークと、そんな映像演出が不気味さ出してて良い。
 いやそもそもこの舞台自体が不気味なとこあるかも。川に因縁のあるはずの夫婦が、水の都市ヴェネチアにくるってのがまず不吉だしなー!

 ストーリーが最高!っなんだけど、ネタバレしないと伝わらない笑
 こんな様々な伏線回収が心地良い話、久々すぎる!起こった全ての事象が、主人公夫婦の未来を、まるで予知しているかのような伏線。
 単なる種明かし系のエンタメでは無いというか、それとは程遠い作品。なので、無限にこの世界観を楽しめる。そういう系。
 後に響く、ビターで不思議な味わい。基本的には薄暗い色のドラマなんだけど、ほんのちょっとしたオカルト要素が世界観を広げてる感じ。
 凄くオカルトってわけじゃない所が良い。それ故、どこか不思議さが漂ってて。

 デ・パルマ監督作で毎度おなじみなピノ・ドナッジオの劇伴も、この頃から良い仕事しまくり。 
 切なく甘いメロディが印象的なオーケストラの演奏が、神聖な雰囲気漂うヴェネチアで展開する 不思議な感触の物語を盛り上げてくれるっ。

 あとタイトルも最高、特に珍しく放題が最高!「赤い影」(原題: Don't Look Now)
 内容との かみ合わせで一番しっくりくるのが邦題だなーって。
 上手い、うますぎる。何が赤い影なん?ってなるじゃん? 序盤、中盤、終盤とで その邦題の捉え方が変わってくるやつ。原題も、色んな意味が含まれてる感じして良いんだけど、言葉自体に不気味な響きがする邦題がメチャ好き。
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