マイメロのきもち

赤い影のマイメロのきもちのレビュー・感想・評価

赤い影(1973年製作の映画)
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デュ・モーリアが原作を務める映画では驚異は恐るべき偶然性を持って視聴者に迫る。たまたま「鳥」が凶暴化したから、たまたま「レベッカ」の死が誤認されたから、たまたま「赤い影」の娘が溺死したから…ローグ自身が語るように偶然性に支えられた断片は編集で繋がれ、やがてパズルとして完成することで一つの事実として説得力を持つという。なら何故あのような不粋なズームを繰り返してみせるのか?非常に勿体ない。