娘のクリスティーンを亡くしたジョンとローラ、息子を1人イギリスに残し、ジョンの仕事の関係でベネチアに滞在する。レストランで霊感の強い女性と出会ったローラは、クリスティーンの降霊を依頼する。すると、クリスティーンの霊はジョンがこのままベネチアに滞在していると危険だと訴える。ローラはジョンに2人でベネチアから出ようと言うが、ジョンは取り合おうとしない。ところが、ローラが1人でイギリスに発った後、ジョンの周りに不審な出来事が起こり始める…というお話。
ベネチアで登場する人物が全て得体の知れない空気を醸し出していて、その中で殺人鬼が暗躍している。風光明媚な観光地もこの作品では終始不穏な空気に包まれている。主人公と一緒に悪夢の中でもがいているような２時間弱だった。ピーノ・ドナッジョの美しい音楽が微妙に絵面と合っていないのも不安感を掻き立てる。
