邦題から、もっとエンタメよりの映画かと思ったら、メンタルがやられた人ばかりで、終始ピリピリした作品でした。
主演のマリリン・モンローとクラーク・ゲーブルの遺作となった作品で、脚本のアーサーミラーと当時の妻マリリンがこの後離婚し、共演のモンゴメリークリフトもこの後まもなく亡くなったという、なんだか縁起悪い映画!
もう1人の共演イーライウォラックだけ長生きしましたが、ゴッドファーザーpart3でコニーにカンノーリもらって亡くなりましたね。
原題は「適合しない人」。
都会育ちで離婚しにネバダに来た女。
この街の年老いたカウボーイで子供たちに見放された寂しい男。
戦争でトラウマになり妻を亡くし、やさぐれる男。
母が再婚し居場所を失った男。
男たちは無くした娘、妻、母を女に求め、女はそんな男たちを優しく見守るのだが、1人になると空を仰いで Helpと呟く。
全盛期を過ぎようとしていたマリリンがヌードになったりビキニ?下着?で泳いだり、ヒップを強調する乗馬シーンがあるが、それより田舎暮らしや男たちのはしゃぎっぷりに無理して合わせようとする痛々しさが辛い。
これってセックスシンボルと言われながら、実は繊細だったマリリンの素の顔かなと思った。
クラーク・ゲーブルは昔はイケメンだったらしいが、この頃はなんだかギラギラ爺になって微妙。
しかし野生馬を狩って犬の餌にしていたなんて、バイソンを激減させたUSAらしいなあ
ステーキや目玉焼きは食べるのに、馬を狩る男たちに「動物を殺すなんて酷い!お前らみんな死んでしまえ!」ってキーキー叫ぶシーンがウザかった。