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偽りの花園のlemmonのレビュー・感想・評価

偽りの花園(1941年製作の映画)
4.6
バカ殿か、と言いたくなるデイヴィスの作り込み。実年齢より10は上であろう役を徹底的に演じる。ひれ伏すしかない。


生きるか死ぬか。実際じゃなく人生を自身で生きているか。その象徴としてバーディ叔母さんの切なさったらないわ。否定、嫌われるよりその場にいて存在を消される、無視されることが一番辛い。本人のいたたまれなさを思うとほんと苦しい。

奥行きを活かしたシーンが印象深い。やはりデイヴィスとマーシャルのあのシーンは圧巻。何度も観るとデイヴィスにもまだ愛が、、、ためらい?、、、いろいろと考えてしまう。


主要キャストがほぼゴミみたいな奴ら。
でもなあ、だから面白い😅

思いの外、救われていないし、罰っせられてもいない。悪い奴らがとことん不幸になっているかというとそうでもなく、フラストレーションが溜まる。あえてか?この物語。凄まじい。


ラストが個人的には弱い。
それまでが満点なんだが。これまた贅沢な感想。


自宅から離れた場所で療養していた心臓を患う夫。夫に愛情のない妻は、兄弟と一攫千金を企み、帰宅したばかりの夫から資金を出させようと試みるが、、、。
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