偽りの花園の作品情報・感想・評価

「偽りの花園」に投稿された感想・評価

イシ

イシの感想・評価

4.5
ワイラーとヘルマンが組んでてゴールドウィンがプロデュースしてるときの映画やっぱ好き。
なんていうかまとまってて、バランスがとれてて、安心して見てられる。

この映画も、theドラマ映画って感じがいいし、ふてぶてしい人たちが良き。悪っるい人間たちの中で、旦那さんとテレサ・ライトが清涼剤でうまく効いてる。そういうバランス感覚も好き。

ショットとか求めてる人には向かない、んやろな。映画に求めてるものが違うやろうから・・。
lemmon

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4.6
バカ殿か、と言いたくなるデイヴィスの作り込み。実年齢より10は上であろう役を徹底的に演じる。ひれ伏すしかない。


生きるか死ぬか。実際じゃなく人生を自身で生きているか。その象徴としてバーディ叔母さんの切なさったらないわ。否定、嫌われるよりその場にいて存在を消される、無視されることが一番辛い。本人のいたたまれなさを思うとほんと苦しい。

奥行きを活かしたシーンが印象深い。やはりデイヴィスとマーシャルのあのシーンは圧巻。何度も観るとデイヴィスにもまだ愛が、、、ためらい?、、、いろいろと考えてしまう。


主要キャストがほぼゴミみたいな奴ら。
でもなあ、だから面白い😅

思いの外、救われていないし、罰っせられてもいない。悪い奴らがとことん不幸になっているかというとそうでもなく、フラストレーションが溜まる。あえてか?この物語。凄まじい。


ラストが個人的には弱い。
それまでが満点なんだが。これまた贅沢な感想。


自宅から離れた場所で療養していた心臓を患う夫。夫に愛情のない妻は、兄弟と一攫千金を企み、帰宅したばかりの夫から資金を出させようと試みるが、、、。
しゅう

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3.6
ベティ・デーヴィスが悪女ぶりを発揮した作品。
原作はリリアン・ヘルマン。

パンフォーカスは「市民ケーン」で注目された技法であるが、こちらの方が鮮やかで印象的な使い方。
ハーバート・マーシャルを見殺しにするシーンはベティ・デーヴィスの表情も含め、この映画の最優秀シーンと言える。
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

4.0
ウィリアム・ワイラー監督が描いた悪女が怖い!
悪女を演じたベティ・デイヴィスは、やはりウィリアム・ワイラー監督作品の『黒蘭の女』・『月光の女』に続いて凄さを見せる。

20世紀初頭のアメリカ南部で、現在の裕福な生活に飽き足りない妻(ベティ・デイヴィス)が、2人の兄弟と企んで資産家の夫(ハーバート・マーシャル)から事業資産を引き出そうとする。その夫が心臓悪くて、今にも死にそうという設定が見事。
心臓発作を起こしている夫を冷徹に見つめる妻の姿が強烈なインパクト。
テレサ・ライトの実質的なデビュー作。

この作品、観たかったのになかなか観られなかったので、購入DVDで鑑賞。
なかなか凄いドラマと映像であった。

撮影監督はグレッグ・トーランドであるが、『市民ケーン』で使ったパン・フォーカスの手法をこの作品でも素晴らしく開花させて名場面を作り上げている。
リリアン・ヘルマンが社会主義に傾倒していたことを知ったのは、本作を観た後だったので、観ている間は、やけに資本家と労働者の構図が明確な作品だなぁと感じていた。

ベティ・デイヴィスの鬼気迫る演技もさることながら、ダン・デュリエの軽薄ぶりも素晴らしい。
人命や家族より金を重んじる一族の話で、登場人物全員クソ野郎なのが見てて疲れる(笑)
ワイラーはショットが撮れない監督なんじゃなかろーか。
どのショットもつまらない。
画面奥行きの使い方はまぁまぁで、心臓病の発作で階段を這いつくばる夫を無視するベティ・デイヴィスを画面手前に放置するのは良い。
また、夫の車椅子での移動撮影のシーンで彼の顔に街路樹の葉や枝の影が写るのが良い。撮影は、グレッグ・トーランド。
や

やの感想・評価

4.2
ここ1年で少しずつワイラー作品を消化していたけど、堂々のトップ3に入り込んできた秀作。もとの戯曲自体良い脚本なんだろうけど、映画演出の洗練さが際立っていた。特にグレッグ・トーランドの撮影と、ダニエル・マンデルの編集が素晴らしかった。トーランドの画面の奥行きの使い方は巧い。

ベティ姐さんの演技は圧巻。顔の表情で全てを語ってしまう彼女を照らす照明も良かった。他キャストはテレサ・ライトはハーバート・マーシャル、ベティ姐さんの前では少し霞んでしまっているのが残念でもある。しかし、人間関係は繊細に描かれており、各々の内面へのアプローチも手堅くしているので、レジーナの物語でありながら、家族の物語でもある面白さがあった。

2015年鑑賞