ゴン吉

座頭市血笑旅のゴン吉のレビュー・感想・評価

座頭市血笑旅(1964年製作の映画)
4.0
盲目ながらも居合斬りの名人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第8弾。
勝新太郎が主演、高千穂ひづるがヒロインを演じ、金子信雄らが共演。
音楽は伊福部昭。

盲目の渡世人である座頭市(勝新太郎)は、駕籠に乗って道中を旅していたが、途中で乳飲み子を抱えて体調を崩した母親に駕籠を譲る。その後、座頭市の命を狙うヤクザたちが、駕籠に乗っているのは座頭市と勘違いして駕籠の中を確認せずに母親を刺し殺してしまう。座頭市は自分の身代わりになって殺された母親に代わって乳飲み子を父親に届けることにする。道中で知り合った女スリ(高千穂ひづる)が加わり、三人で旅をするが…

勝新太郎の代表作である盲目の渡世人・座頭市の活躍を描いた時代劇。
本作は乳飲み子を抱えての旅。
おしめを洗ったり乳を与えたり寝かしつけたりと乳飲み子の世話をする座頭市が微笑ましい。
勿論、さいころ斬りをはじめ沢山の居合斬りを魅せてくれる。
ハイライトは松明の炎の音で耳封じされた盲目の座頭市が火だるまになりながら奮闘する。
ゴジラのテーマ曲で有名な伊福部昭が音楽を担当しており、作品に重厚感を醸し出している。
果たして座頭市は、乳飲み子を無事、父親に届けることができるのか。

2024.2 BS12で鑑賞
ゴン吉

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