浅野公喜

チェンジリングの浅野公喜のレビュー・感想・評価

チェンジリング(1979年製作の映画)
4.3
イーストウッドでアンジーな方ではありません。「リング」や「インディシアス」辺りも影響を受けただろう物悲しさも漂うオカルトサスペンスホラー。

全体的に上品さが漂っており、家と井戸が関連してくる所は前述の「リング」への影響大。妻子を亡くした男が豪邸に住むのは、愛する者を亡くした故に失う物等何もないというような怖いもの知らずの強さを霊が見抜き、招いたからでしょうか。最後を除き大仰な部分は余り無いのですが、豪邸の構造を活かしたアングル、主人公達の目先にあるものを引きで最後に映すカメラワーク等光る点が幾つも有り、ボールや古びた車椅子を使った演出は驚きますし、さり気無いシーンでも良いなと思う点が。
冒頭のコンサートでは指揮者の秋山和慶さんが登場しています。

演技は繊細でストーリーもキャラの設定もきめ細かく、良質な作品のヒントが色々散りばめられている作品でした。
浅野公喜

浅野公喜