公開から20年近くたってやっと鑑賞。
ザック・スナイダーの長編監督デビュー作。脚本はジェームズ・ガン。
主役のサラ・ポーリーは現在では監督としてのイメージが強いですな。
1978年ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ(Dawn of the Dead)』のリメイク(というよりリブート?)作。
オリジナルと比較してゾンビがダッシュで追ってきたり、大群で襲ってきたりと絵的にアクション要素が濃いように感じました。
同時にオリジナルではあった社会風刺的な側面や人種問題を訴えるみたいなメッセージ性はほぼ感じ取れないかな。
事が起こってアナが自宅を脱出してからOPクレジットが始まるまでのシークエンスが凄まじくて一気に物語に引き込まれます。(引きの映像と寄りの映像を巧く使い分けてる)
オープニングやエンディングの映像、編集、使用楽曲がなんかセンス良くて好き。(タイトルデザインはカイル・クーパー)
登場人物の数は多いのですが、宇多丸さん風に言うと各キャラクターの交通整理が行き届いているので「こいつ誰だっけ?」とか「こいつら何やってんだっけ?」とならないのはガンの脚本が優秀なお陰だろう。
サラ・ポーリー演じる主人公アナは看護師という設定を遺憾なく発揮し活躍はするものの、いい子ちゃんキャラというかこれといった個性が無いのでそれほどおいしい役ではないように感じた。
逆にヴィング・レイムスやCJ役のマイケル・ケリーは印象深い役でしたね。
『アイアムアヒーロー』や『ワールド・ウォーZ』は本作の影響受けてそう。
ベタですが、銃器店のアンディとケネスの「遠距離友情」を育む流れは最高でしたね。アナの脱出シークエンスと共に何度も観たくなってしまいます。
モール脱出のために車両を改造したりアイテムを準備するとこはやっぱりワクワクしちゃうのでした~