ロメロ監督『ゾンビ』のリメイクだが、風刺的な要素もゾンビの特性もオリジナルとは全く違う。
ショッピングモールという舞台は共通しているが、導入からゾクゾクするしゾンビのテンションも映画のテンションもかなりハイなのでストレートに怖くて楽しくもある。
内容はそれほど語れるものではないけれど、スケールはデカいしゾンビモノとしてはかなり満足度が高かった。
TV番組にトム・サヴィーニが出ていたのも最高。最初の少女は主人公の娘のように思えるけど隣家の娘である。
この映画のような走るゾンビにロメロ風刺法を当てはめるなら、たとえばインターネットの悪情報の伝わるスピードやオリジナルよりも激しい消費社会への皮肉とかかな。
たまにあるけどゾンビものって出産シーンが怖すぎる。医療環境がないからどんな出産になるか分かるし特にこれは最低だ…
曲も含めてエンドロールへの入り方は超好み。
特典映像の中にはテレビ局視点でパニックの裏側を中継している映像やガンショップの裏側なんかもある。
これで映画作っても良さそうなレベルでおもしろいので観ておくべき。