星降る夜にあの場所で

秋のソナタの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

秋のソナタ(1978年製作の映画)
4.0
崇敬するIホール初代総支配人様㉚

演出やカメラワークに関しては、ベルイマンの他作品と比べて本作品が特に優れているわけではないと思います。
彼にとっては普通の事。
称賛すべきは何といっても脚本の凄さ。
彼の初期作品を彷彿させました。
あっぱれの一言に尽きる!

どちらかというとバーグマンの方が脚本上、受けの側なので難しいのは解るのですが世界に絶賛されるほどの演技かと言われるとまだまだ出し切れていない感を否めませんでした。
そこに病(癌)が影響していたのだとしたら…
またベルイマンの気遣いによりカットされたという前半の台詞の影響なのだとしたら…
実娘への思いがリンクし過ぎたのか…
理由はどうであれ、この役バーグマンならまだまだイケたと信じたい。
少なくとも様々な彼女の出演作品を見てきた個人的意見として、イングリッド・バーグマンという女優の演技力は決してこんなものではない。

一方、吐き出す側のリヴ・ウルマン。
私はこちらを絶賛したい。
あのバーグマン相手にこの演技は神がかっていたと思います。
本当に素晴らしかった。

~追記~
チケットを頂いたので舞台も観に行きました。
佐藤オリエさん素晴らしかったですね~
それに引き換え(あくまでの私の主観)……
ファンの方、ごめんなさいm(__)m