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秋のソナタのmkのレビュー・感想・評価

秋のソナタ(1978年製作の映画)
4.5
イングリッドバーグマンの遺作にして最高傑作でしょうこれは
彼女が扮したシャロッテは「我が子を犠牲に芸に打ち込む母親」でまさにバーグマンの投影。そのためベルイマンに猛反発したり、、(「バーグマン愛に生きた女優」でそのシーンも収められていた)。でもベルイマンと白熱した議論を交わし、最終的には彼女か説き伏せられ納得し、このような素敵な作品に仕上がったのだろう。スウェーデン出身の逸材たちによる見事な調和。スッピンを晒すことでファンが減ると懸念したバーグマンに、ベルイマンは大丈夫、むしろ新しいファンをつかせてあげると答えたそうで。ありのままの彼女の姿はやはり気品に満ちていて、とても魅力的だった。
母娘の難しい関係性が壮絶に描き出させれていて、観ていて息が苦しくなった。でも今までのベルイマンの作品とは少し異なったすんなりと鑑賞できるものであった。
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