なやら

人間魚雷回天のなやらのレビュー・感想・評価

人間魚雷回天(1955年製作の映画)
3.0
春日武彦氏が言及しており、気になって観た。
出撃間近となった人間魚雷隊員たちの群像劇。隊員たちが国への忠誠心と生への未練に引き裂かれる様子や、死を前にして深まる友情、親や恋人への思慕など、大方の手堅い要素をきちんと盛り込んだ真っ直ぐな反戦映画。真っ直ぐ過ぎてちょっとベタっぽい。あと全編に渡って散々大仰な音楽使いで煽っといて、ラストショットでは対位法的に「赤とんぼ」の唱歌を使うのがエモを狙い過ぎててちょっとダサいか。
一方、木村功が浜辺で彼女(津島恵子)との幸せデートを夢想するシーンは、これも情感過多ギリギリではあるものの良かった。

あと、セリフに「エビオス」が出てくる。ほんとに昔からあるんやな すごい!
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