R指定版『サンセット大通り』
あまりにも恐ろしいサイコ・サスペンス。子役時代に絶大な人気を博していたジェーン。しかし今では大根役者とまで呼ばれるようになり芸能界の奈落の底へ。一方、姉のブランチは実力派女優として活躍していた。そんな中とある事故によりブランチが下半身不随となり、姉妹は共にひっそりと暮らすことに。
芸能界の現実と、人気の座が成り下がると人はどうなるのか、という二重の恐ろしさが作品を侵食し、極上のサスペンスに仕上がっています。特にジェーンを演じたベティ・デイヴィスの怪演はトラウマもの。一体なにがジェーンをこうさせたんだ?
ベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードは実生活でもライバル同士だったらしく、そのような関係だったからこそ本作における姉妹関係が生まれたと思います。この2人の作中でのやり取りはリアリティの塊。恐ろしい。
衝撃のラストまで1秒たりとも目が離せない作品。人間とはやはり不思議で、恐怖の象徴。