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何がジェーンに起ったか?のJumblesoulのレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.0
姉妹間の憎悪を描いた映画といえばスウェーデンのベルイマン監督が数本傑作を生み出しているが、これはいかにもアメリカ的で殴る蹴るといった直接的な暴力まで描いた名作である。
監督は『北国の帝王』のような、女優が殆ど出てこない男っぽい作品が得意なロバート・アルドリッチ監督で、この作品では主演が二人ともかつての名女優というのが面白い。
妹役のベティ・デイビスの渾身の怪演が語られる事が多いが、再鑑賞では姉役のジョーン・クロフォードに注目して観た。
代表作の『ミルドレッド・ピアース』と『大砂塵』では自立した逞しい女性役だったけど、こちらではサイコな妹に嬲られる下半身不随の姉役。
この作品の後に養子に対する児童虐待話などがあって、実生活ではどちらかといとう姉の方がサイコっぽい人だったと思うと興味深い。
それにしても、クロフォードのあのサザエさんみたいな髪型にはシリアスな話なのについ笑ってしまうw
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