このレビューはネタバレを含みます
これが実話で現代になってもなお刑務所の中でこんな世界に身を置いていた人間が70歳になって生きていたり死んでいたりするのって不思議だなあ
カレンがヘンリーに銃を突きつけるシーン、ヘンリーへ怒りをつぶつけながらも一方で冷静に「私は撃てない、別れられもしないんだから」と自分の矛盾にも気がついていて、その後ヘンリーの優しい言葉が全て演技だったことにに大きく失望させられるっていうこのコンボがたまらなかった
その次のカットでヘンリーは愛人と笑い合っているのですが、なんて悪い男だ、と思いつつも女って面倒になっていってフレッシュな女に流れたくなる気持ちもよく分かると思った
ヘリに追跡されて逮捕される日の忙しさと不穏な空気はとても良かったんだけれど、それより（ヘンリーはアイルランド系だけれど）マフィアたちつまりイタリア人がファミリーで集まってご飯を食べるシーンってよく映画で見かけるけれど、その裏側にはあんな手の込んだ準備があるのかとイタリア人の食文化、食への愛に拍手を送りたくなったソースは焦がさないように混ぜ続けろ！
