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グッドフェローズのPのネタバレレビュー・内容・結末

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

実在のギャングスター、ヘンリー・ヒルの生涯を綴ったお話。11歳の頃からマフィアのポーリーの基で働き始めたヘンリーは、しばらく順調に出世し結婚もするが、アイルランド系である(純正イタリア人ではない)彼は決して幹部にはなれない。やがてボスの命令に背き、クスリの売買に手を出すが、足がついて警察に捕まり、組から破門される。組のことを知りすぎた人間として命を狙われることを恐れた彼は、組を告発することを条件に警察に保護され、ポーリーもジミーも逮捕される。

純正イタリア人でないと幹部になれないという掟があるのは興味深かった。ヘンリーやジミーより優れているとは思えないトミーが幹部に抜擢される(実はこの抜擢は嘘で、トミーがかつて(ちょっとしたいさかいで衝動的に)大物マフィアを殺してしまった件の落とし前をつけさせるためのものだった)ところが象徴的。

ファミリーの結び付きは強く、何をやるのも同じ顔ぶれ、外の人間と関わらないというエピソードもなるほどなあと思った。閉鎖的で、一般とは明らかに一線を画した世界なのだ。トミーは言い掛かりをつけていきなり相手を殺すようなトンでもないヤツだが、それでもずっと一緒に仲間としていなければならないのだから、マフィアの人付き合いも大変である。

何かもうロバートデニーロが出てると、全部狂気を堪えたヤバい怖い人に見えてしまう…(この映画での実際そんな役だった)

物語序盤はヘンリーのサクセスストーリー、途中から、徐々に転落していく話と思える。転落のきっかけはトミーのマフィア殺し事件で、この殺しのシーンが冒頭にあるのは、この映画は転落していく話ですよ~ということを示すため?あとは、ヘンリー、トミー、ジミーが強い結び付きをもった3人であること、ナイフで人を滅多刺しにするような怖~い人たちのお話ですよということもわかる。
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