Apr. 15th
Martin Scorsese監督・脚本作品
Robert De Niro主演作品
Joe Pesci出演
Thelma Schoonmaker編集
1990年アカデミー賞助演男優賞受賞
仲間?家族?兄弟?同志?
ギャング映画だったかー。ギャング映画はどうしても自分はまだはまらない。本作品も、Based on Ture Storyだったのはわかってたんだけど、どうしてもちょっと遠くで見てしまう印象がある。Martin Scorseseが描きたかったのは、金を稼ぐという目的だけをもったギャングの姿。そして、組織の実在。伝えたいことはわかりました。あまり美化されておらず、どちらかというと、風刺しているような描き方で、命とか、家族とかいうテーマにも繋がっていた。
一番突出していたところは、やっぱりカメラワーク。Onerでかなり精密に作られたワンショットはとても見もの。俳優たちの動きから、ブロッキング、照明、そんでカメラムーブメントまでが組織化されていて、遊び心があった。見ていて面白かったのはあるが、そこからストーリーが語られることはなかったような気がする。
編集はThelma Schoonmaker。相変わらずトランジションにはこだわっていて、このような人生を描く上での時間的中だるみを抑えるよういろんな工夫がされていたため、そこで飽きることはなかったが、ストーリー自体が自分に合わなかった。それでも、クライマックスの分単位でシーンが進んでいくところはみごと。あそこはHennryの気持ち的な焦り、ハイな状態になっている脳の状態。それにその周りの人々との距離感などが編集で表現されていた。スピーディーなテンポと、息つく暇を与えない食い気味カット。そこはさすがでした。
ナレーションで進んでいくストーリーですが、Hennryだけでなく、Karenのナレーションが入ったことでストーリーの幅が二倍になり、それらのギャップが中心となって描かれていたのはとても興味深かった。あとは視聴者がどっちのストーリーに座って見るのかというのを選べるようになっているし、行ったり来たりすることもできる。70年代という時代がまだやっぱり自分にははまらない。興味がわかないというのが本当のところ。もっと色々知れば楽しめるんだろう。歴史って大事だね。
変なオチになってしまった。笑