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花様年華のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

花様年華(2000年製作の映画)
4.0
ウォン・カーウァイ監督が、1962年から1966年までの香港を舞台に、既婚者同士の禁断の実らぬ恋を、スタイリッシュな映像と美しい音楽で情感たっぷりに描いた彼の代表作。
原題:花樣年華、(英)In the Mood for Love (2000)

1962年の香港。
同じ日に、同じアパートの隣の部屋に引っ越してきたジャーナリストのチャウ(トニー・レオン)と社長秘書をしているチャン夫人(マギー・チャン)は、お互いの妻と夫が浮気していることを察し始め、そのうちに戸惑いながら恋に落ちていく。
せつなくも美しいプラトニックな愛の物語は、1966年のカンボジアで終わる。

マギー・チャンのチャイナ・ドレス姿が美しい。
階段ですれ違ったり、雨宿りする二人をスローモーションで繰り返し撮るクリストファー・ドイルのカメラが印象的。
音楽はマイケル・ガラッソが担当。
鈴木清順監督の「夢二」に使われた梅林茂のYumeji's Theme「夢二のテーマ」がこの作品のテーマ曲のように使われ、情感を盛り上げる。
ナット・キング・コールのQuizas Quizas Qquizas「キサス・キサス・キサス」(たぶん、たぶん、たぶん)」なども効果的に使われている。
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