HAYATO

ソラニンのHAYATOのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
3.6
2024年104本目
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』や『きみの瞳(め)が問いかけている』など、漫画原作の恋愛映画で手腕を発揮している三木孝浩監督の長編映画デビュー作
原作は、累計70万部を突破した浅野いにお作の人気コミック。
バンドマンの恋人・種田と同棲中の芽衣子は、やりがいのない仕事と面倒な人間関係が嫌になり、会社を辞めてしまう。音楽をあきらめかけていた種田は芽衣子の一言で“ソラニン”という曲を書き上げ、レコード会社に持ち込むが、ある悲劇が2人を襲う。
宮崎あおいさんが主演を務め、高良健吾さん、桐谷健太さん、近藤洋一(サンボマスター)さん、井浦新さんらが脇を固める。
原作のキャラクターや音楽、世界観が上手く再現されているとして、コミックファンから比較的高い評価を集めている作品。
不透明な未来に不安を抱えながら夢と現実の狭間で葛藤する若者の心情を上手く切り取った本作は、大学生の自分が共感できる部分が大いにある。夢を追いかけることの大切さと難しさ…。
芽衣子がギターを手にビリーと加藤の助けを借りてロッチを引き継ぎ、種田の残した歌“ソラニン”を歌う場面が最大の見どころ。自称「歌が苦手」な宮崎あおいさん、とてもいい歌声で胸に響いた。
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