あおぶー

ソラニンのあおぶーのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
4.9
2回目の鑑賞

存在したような、存在していないような記憶に心が飲み込まれる。人を愛すること、別れること、共に生きること、それら全てに正解や意味なんてきっとなくて。心が、魂が叫んだ方角にしか希望なんてないんだよな、きっと。
あの日別れたあの子の魂ごと死ぬまで連れ添うだろうし、あの日悔しくて苦しくて泣いた時の魂も死ぬまで連れ添うだろうな。いや、連れて歩いて行かないといけないんだ。どれだけ苦しくたって、希望が見えなくて絶望に飲み込まれたって、明日は無慈悲にやってくるし、希望という名の鈍器で殴りかかってくる。だったら最大限まで苦しんでやろうじゃないか。そして魂が燃え尽きるまで走ってやろうじゃないか。
そう思える作品でした。過去に置いてきたものがある人は是非。
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