Shelby

ソラニンのShelbyのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
4.6
大学の時、軽音サークルに所属していた。
この映画を見て、芽衣子Ver.をどうしても演奏したくて、必死にギター練習したのを思い出す。
それまでがっつりとギターを練習したことなんてなくて、当時の彼氏に教えてもらいながら、一生懸命練習した。自分でも必死になって歌いながらでも弾けるように頑張った。

彼氏は種田みたいな人だった。大好きだった。
今になって思い出せば、きっと映画と自分を重ね合わせていたんだろうな。決して上手くはなかったし、
辿辿しい手つきながらも、卒業ライブで演奏したのを今でも鮮明に思い出す。
弾ききった瞬間の、拍手と共にどっとこみ上げる達成感。これを味わいたくて、頑張っていたんだ。そんなことを思いながら、隣でギターパートを担っていた彼氏を見遣ると、彼は笑ってくれた。

キラキラしていた。あの頃には決して戻れない。そして、この曲ももう弾けないけれど、このソラニンを思い出す度に当時の甘酸っぱさを味わえるような気がして。私にとっての個人的な、思い出の一本。


〝どこかで元気にやれよ。
さよなら、僕もどうにかやるさ。
―さよなら、そうするよ。〟
Shelby

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