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ヒミズのtravisのレビュー・感想・評価

ヒミズ(2011年製作の映画)
1.0
この監督らしくカルトを狙ったが、結果意味不明。
原作の面白さはどこにもない。
原作と映像は別物と思っているから、単体での感想でも、これは酷い。

2012年時の感想。
園子温監督ファンの人、ごめんなさい、読まないで下さい。
原作のヒミズは随分前の作品だけど、連載当時読んでいたので、どんな作品になるのか楽しみにしていた。
が、やはり、園子温は狙い過ぎるのがウザイですね。
随分前から、デイヴィッド・リンチをかなり意識した演出をしているんだけど、模倣はあくまでも模倣にしかすぎず、ハリボテ感しか感じない。
リンチ、アルジェント、クローネンバーグ、塚本晋也、など、まだまだいますが、自分の世界観を描き出してきた人の作品と比べるのは、本家に失礼です。
恋人が殴り合う演出は、塚本晋也監督の『東京フィスト』には遠く及ばない。
父親殺しの苦悩なら、長谷川和彦監督の『青春の殺人者』の繊細さに及ばない。
バイオレンスと変態描写なら、リンチには及ばない。
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