超空間コベ

仮面ライダーアマゾンの超空間コベのレビュー・感想・評価

仮面ライダーアマゾン(1975年製作の映画)
4.0
「コレを見ろぉ~…!!」
と、怒り猛ったナニを突き出し、先端からアレを噴出させる
ガランダー帝国の幹部、ゼロ大帝!恐ろしい男だ…!☆

あんな小っちゃいゲンゴロウ一匹で、高層ビルを倒壊させたり街をパニックにできるんだから、偏差値としては結構高いはずのゲンゴロウ獣人だが、アマゾンとの初戦で敗走。

ゼロ大帝 「失敗は死だ。死ねい!」
ゲンゴロウ獣人 「お、お待ち下さい!もう一度、あの娘の血さえ吸えれば…!」
ゼロ大帝 「?なぜあの娘にこだわる…?」
ゲンゴロウ獣人 「あの娘の血は美味い♪…あ、いや、アマゾンの友達だからです!」

…で、血を吸う時、リツ子にコンビナート爆破の計画をベラベラしゃべったりするもんだから、アマゾンに阻止されちゃうワケで…。
“アマゾンの友達”である事が、どう見てもデメリットにしかなってませんな。(笑)


平成ライダーも当初は、新ライダーがお披露目となる度に、そのキツいビジュアルや設定などから、
「こんなのライダーとは認めん!」
と騒ぎ立てられていたものですが、最近になってようやく
「基本、等身大なら何でもアリ」
が認知された様ですね。

昭和ライダーをリアルタイムでご覧になっていた方ならご理解頂けると思いますが、
『アマゾン』を初めて目にした時の衝撃は、現在の平成ライダーの比ではありませんでした。

当時『X』を観ていた私は、これまでとは一線を画したメカニカルなXライダーを割と気に入っておりました。
なかなかイイ感じの5号ライダー。
この後に続くであろう6号ライダーに、否が応でも期待は高まるばかりでした。

『X』も佳境に入っていたある日、たまたま本屋で見かけた、テレマガ1974年9月号(10月号だったか?)。
その表紙には、『アマゾン』なる新ライダーのビジュアルが、ズバーン!と載っておりました。 ☆

…子供ながらに、
「これは何かの冗談だ」
と思った。(笑)
もしホントだったらスゴイことになる。
私の期待は、これまでとは違った方向に高まっていったのです。

そして、『X』最終回。次回新番組予告に現れたのは、間違いなく“あのケダモノ”でした…! (笑)

武骨な昭和ライダー勢にあって、「X=神敬介」は優し過ぎてキャラが弱かったせいか、視聴率も伸び悩み。
それを受け、「とにかくインパクト重視」で誕生したのが、野生児アマゾン。

裸&ノーヘル&無免許で違法改造バイクを乗り回す、不法密入国者・山本大介(通称:アマゾン)!
…いやぁ~、ワイルド過ぎやろ。。。
「ヒーロー番組は、教育番組である!」(by宮内洋)
じゃなかったのか?(笑)

日本へ来る時は腰ミノ一丁、最終回では白いスーツでビシッと決めてジャングルへ凱旋!
ギギの腕輪が外れないせいで、ジャケットに袖が通らなかったはずだぞ?アマゾン!
打ち切りになったのは、あくまで「キー局ねじれ解消措置」のためなんだからねッ!☆
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