超空間コベ

Rififi à Tokyo(原題)の超空間コベのレビュー・感想・評価

Rififi à Tokyo(原題)(1963年製作の映画)
4.0
日本の銀行からオバケダイヤを盗み出すため、
フランスから来た老ギャング。
彼に雇われた主人公は、仲間のエンジニアと共に
ミッションをクリアする事が出来るか?

さらには、彼の動向を追う、日本のヤクザが…!

'63年当時の歌舞伎町や銀座など、
オリンピック直前の東京の街並みがたくさん見られる。
コレだけでも資料的価値を有する作品。

鉄道沿線では極力、電車が通過するタイミングを
狙って撮影してる。
あのラストシーンまで、とことん拘った感があるね。

ボロい昭和家屋の引き戸を、外人のオジサン達の手で
ガラガラ、ビシャッ!と開け閉めするのが、
何とも言えぬエキゾチックな味わいを感じられて良い。♪

Wヒロインとなる、バルバラ・ラスと岸恵子。
この両方とイイ関係になる主人公のジゴロぶり。

電子制御された銀行金庫セキュリティを突破する為の
秘密兵器を、アキバで調達したパーツを組み上げて
完成させていくエンジニア。
自分の妻が、主人公にNTRれているとも知らず…。☆(笑)

それにしても、何だか悠長に構えた強盗だな~。☆
セキュリティ解除成功まで、タバコ吹かしたり、
ソロバンいじって椅子でクルクル回ったり…。

いや、作戦上ジタバタしても仕方ないってのは
分かるんだけど。緊迫感?何それ?みたいな(笑)
『ゾンビ』(1978)での、ショッピングモールで
好き勝手して過ごすアレを思い出す。

慌てず騒がす、通用門から悠然と犯行現場を後にする
主人公。う~ん、アーバンな夜明け。♪(笑)
ラストの不穏さも良い。
超空間コベ

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