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首のMのネタバレレビュー・内容・結末

(1968年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

芸術性と大衆性を混ぜた感じ。故に纏まりがないので好み分かれるかも。個人的には好き。

首を巡りつつ、一貫して人間表象に重きが置かれているのが良い。信長含め登場人物に全く一貫性が無いので、人間らしくキャラ臭くない。破天荒でありながら、息子に家督を譲りたい普遍性を持つ信長、百姓である事にコンプレックスを抱きすぎて卑屈さと自尊心がめちゃめちゃな秀吉、忠義に厚く真面目に生きようと思っても最後は短絡的な光秀、直情的な欲で行動を決めている筈なのに個人に固執する茂助等々。言葉に纏めるとなんだか分かりやすく思えるが、映画内では態と小難しくしてるので振り回される。

信長と光秀、愛した(気に入った)男を自分の離れた場所、もしくは地位を失脚して飼い殺しにするのおもろい。光秀も殺さずに箱に入れてるんだよね……村重を。
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