半兵衛

猛吹雪の死闘の半兵衛のレビュー・感想・評価

猛吹雪の死闘(1959年製作の映画)
3.5
吹雪で荒れている山の中に閉じ込められた悪党とヒロイン、主人公の緊迫したドラマは面白いけれどあくまで程よい娯楽の完成度に留まりそれ以上の高みに登らないのが不満だったりする。スキー板を使って悪党たちと一緒にいることを連絡しようとするも思わぬ出来事からピンチに陥る流れがよく出来ているだけに尚更そう思えた。

雪山に孤立した状況でいくら意識を保つためとはいえあんな歌を歌うのが不自然でちょっと笑えてくる。

登場人物たちが着こなすVANのファッションも見所、特に菅原文太(デビューしたばかりなので演技が下手)はモデル出身だけに見事に着こなしている。ちょい薄着なのか気になるけど。

ラストがあまりにも娯楽映画な終わらせ方なのもちょっと不満。

しかしこれほど優れたアイディア性のある作品なのにリメイクされないのはもったいない気がする。
半兵衛

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