taka

SHOAH ショアのtakaのレビュー・感想・評価

SHOAH ショア(1985年製作の映画)
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ヘウムノ
ソビブル
ベウジェツ
トレブリンカ
そして、アウシュヴィッツ

各収容所からの生還者たち、元親衛隊員、近隣住民、ワルシャワゲットーの関係者ら9時間半のインタビュー集
戦後80年(公開から40年)経つ今ではこれら証言を集めるのは不可能なノンフィクション映像遺産
肉声で収めることにこだわっており、証言者は忘れたいのに忘れられない体験を伝える使命のみで絞り出し、時には容赦ない追及やこれ以上ムリという話も監督は引き出していく
その刻まれた深い皺に想像を絶する心の傷が重なって映る

遺跡と化した収容所や数え切れないほど往復したであろう列車と線路などあくまでイメージ映像が主だが、この世の地獄感は半端ない
何故か伝わってこないはずの臭いに纏わる証言が一番強烈に感じた
ガス室に入れられる直前の女性たちの髪を切るユダヤ人の床屋の話も忘れられそうもない
武装蜂起を英雄視するのは正常だけど、今のイスラエルは完全なる逆転状態でこれらの記憶を忘れるのは早過ぎでは・・

途中、申し訳ないと思いながら食事を挟んだ
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