「あの夜マイアミで」からの2作目、今度はモハメッドアリの伝記映画です。
作品自体よりもモハメッドアリに、とても魅力を感じました。
アメリカ人なら徴兵に従うのが当たり前(というか拒絶して刑務所に入りかけた)時代に
「俺はベトコンと戦わない。彼らは俺をニガーと呼ばない。わざわざアジアの貧乏な人々を殺す理由はない」って言い切り徴兵に応じなかったアリ。そのせいでライセンス剥奪など辛い目にあっても、絶対自分を曲げないアリ、スゴすぎる。
ビッグマウスとか女にだらしないとか、欠点も無いわけじゃないけど、すごい人だったんだなあと、今さらアリ、ボンバイエ!でした。
そう、猪木、ボンバイエもオリジナルはアリだったんですね。
キンシャサの奇跡は、コンサート部を映画「ソウルパワー」で見たのですが、あんなうさんくさい話だったとは…
ドン・キングとアフリカとムスリムって、ズブズブじゃないですか…
いろいろなアリ伝説が見れて楽しめましたが、増量したウィル・スミスはイケメン度3割引だし、マイケルBジョーダンみたいに筋肉無くて弱そう。
ジョージ・フォアマンとの試合も、ひたすら殴らせて挑発して、あまり良くない勝ち方に見えました。
ロッキーのアポロのモデルらしいので、ファイターな部分も見たかったです。
昨日見た映画「マルコムX」でマルコムを暗殺した人がアリのお父さん役で、ちょっと不思議な感じがしました。
ウィル・スミスの奥さんがヤリマンな最初の妻の役で出ていて、濃いラブシーンがあったのですが、家庭内ビデオを見せられてるみたいで、ちょっと嫌でした。
アンジーのパパが元の顔が分からないくらい特殊メイクしてたんだけど、元の人知らないから、そこまでしなくても良かった。アメリカでは有名な人なんだろうか…
Wikiを見ると映画で描かれた後のアリはいろいろやらかして、老後はあまり輝いていなかったようですが、生きてるうちにキラキラしたとこを切り取って伝記映画が作られるくらい、愛された人だったんだろうな。
もっとアリのことが知りたくてAmazonググってたら、猪木との試合の半券?数十万円とか出てくるようになったけど、そういうのはいらないから止めて欲しい。