ALI アリの作品情報・感想・評価

「ALI アリ」に投稿された感想・評価

ツタヤ

ツタヤの感想・評価

2.9
2時間37分という長尺をもってしても、アリの人生を描ききれずに終わってしまったというのが見終わっての第一の感想。ボクシング・徴兵拒否・宗教・恋愛どれもが中途半端で、もう少しテーマを絞って制作して欲しかった。

ウィル・スミスは頑張っていたのですが顔面の本質がアリとだいぶ違うので終始違和感が伴い、ジョン・ヴォイドに至っては面影を失った特殊メイクが気持ち悪い。

また、一番見たかったエピソードが無かったのも残念でした。ハーバード大学での講演でアリが披露した、世界で最も短く美しいと語られる「Me,We.」(人間は一人ではないの意)という詩。タイトルを剥奪され、ボクシング界を追放されても徴兵拒否を訴え続けた彼の人柄が伝わる素晴らしいエピソードだったのに…。
最初の記者会見でムスリムの話題(プライベート領域)を浴びせられたときにコーセルが試合の話に戻して守るのとかプロ同士のキャッチボールがすき。女相手にしろ取り巻きにしろ悪人にしろ、アリの人との関わり方がめちゃめちゃいい
モハメド・アリってこんなにすごい人だったんだ😳😳😳

マルコムX同様 教団にも国にも翻弄された人。アメリカの歴史を知ると あぁ人工的な国ってこういうものなのか。と思い知らされる。どの国にも差別はあるし 人間は差別する生き物なんだと思う。でもアメリカの差別はとてもアメリカ的で特殊だと感じる。その対象となってきたアフリカ系アメリカ人。徴兵を拒否し 起訴され裁判になった時のアリの言葉「オレ達は400年もの間投獄されてきたようなもんだ。あと5年伸びたくらいなんだって言うんだ」こんなにも重たい言葉の奥の感情は到底私なんかには本当の理解はできないんだろうな😢

社会に対して怯むことなく真っ直ぐな言葉をぶつけ 自分を飾らない人。ボクシングのことはあまり知らないけれど(どちらかが必ずボロボロになっていく姿が辛くてあまり観戦もしたことがないんです)こういう人だからこそ何度もチャンピオンに返り咲いたんだなぁ。
日央

日央の感想・評価

3.3
マイケル・マンは撮り方と音楽の使い方にいつもセンスの良さを感じる。

ウィルの演技も良かった。

ただ、映画という時間枠でアリを語るには短かった感が否めない。

詰め込みすぎた為に雑だなって感じた。
モハメッド・アリの伝記映画!
アリがヘビー級のチャンピオンになってから、フォアマンとの試合までの過程を描いているだけ!
エピソードが多い方なので、2時間半で全部を描くのは無理ですよね!
アリのファンとボクシングファンは楽しめますが、娯楽映画としては楽しめないでしょうね!
モハメドアリの偉大さ。
キンシャサの奇跡。
この映画の魅力はラスト5分に集約されている。
その前はこの5分を見るためのお膳立てに過ぎない。
フォアマンを倒す事がいかに不可能か理解した上でエンディングを迎えてくれ。
みんなアリが負けると分かっていて、悲壮感を持ちながらアリを応援している。
そんな中で奇跡が起きる。
フォアマンが倒れる。
アリが勝った。
エンディング。
その時に流れるTomorrowってSalif Keitaの奴の曲が本当に痺れる。
そして雨が降ってくる。
全て神がかってたって事。
キンシャサの奇跡ってのは20世紀のスポーツの中で1番最大の出来事と言っても過言ではないんだからやっぱり見てよかったと思えた。
ネット

ネットの感想・評価

3.3
ハマらず。このタイプのカメラワークって、長い上映時間&長い物語内時間には不向きなのではないかと思った。冗長に映っているように見えた。
人生のダイジェストとしての伝記映画。
BULLROCK

BULLROCKの感想・評価

1.6
伝説的ボクサーアリを知らない人に!説明するちはいいかも、具体的に反社会に生きたアリの、生きざまを見たかったかなー!猪木戦はやはり茶番か。
ウィルスミスがアリの役を演じるのは無理があるかなあ。
伝説的ボクサー、モハメド・アリの伝記映画。アリ入門編として最適ではあるが、エンタメとして微妙なのでアリを知らない人には奨めづらいという矛盾を抱えている。彼を知る人が「凄いね♡アリ♡」としたり顔をする映画となっている。

ただ単に強いボクサーというだけでなく、鈍重な男がガツガツと腕力任せに殴りあう'60年代のヘヴィ級ボクシングに「蝶のように舞い、蜂のように刺す」というフットワークによるアウトボクシングの概念を持ち込み、ラップのマイクバトル的な韻を踏むトラッシュ・トーク(試合前の罵詈雑言による口撃)で興行を盛り上げたり、マルコムXと交友を持って黒人公民権運動に関わったり、その最中にムスリムに改宗したり、ベトナム戦争の徴兵拒否による刑罰で全盛期のキャリアを捨てて法廷を戦い、その後に「キンシャサの奇跡」と呼ばれる奇跡の大勝利を遂げチャンピオンに返り咲くなどといった、いろいろな意味で語るべき、語りたいことの盛り沢山なボクサーである。

……といったことを全て詰め込みたい、主演ウィル・スミスか監督マイケル・マンの愛♡が強すぎたんであろう、彼のチャンピオンになってからの10年の逸話は、157分の長尺にして、それでもかなり詰め込みすぎ感があり、テーマの取捨選択も容易にできなくて話がアッチャコッチャ飛ぶし、エンタメとしては微妙でオススメしづらいのである。でも試合シーンの撮り方はいいし、製作者の愛は伝わる、愛は。アーリ! ボンバイエ!

ちなみにアントニオ猪木との異種格闘戦の件は本作では完全無視。元気ですかーッ‼︎
それは生中継だったのか?中継録画だったのか覚えていませんが本作のクライマックスであるキンシャサの奇跡(1974)をその時テレビで観ていたのですよ私。
この世紀の一戦のTV放送があることはその日の朝の時点では気がつかなくて観落とすところだったのですが、普段はそんなことは決して言わない父親が夜「なんだ観ないのか?」というものでテレビの前に座ったのでした。
我が父親もたまには良いことを言います。笑

おそらく記憶の中でデフォルメされているとは思いますが、印象に残っているのがとにかくリングの外が真っ黒だったこと。
漆黒の夜闇の中で観客は皆黒人ばかりで14型ブラウン管TVで観ていたその闘いは一種異様な雰囲気の中で行われていました。

本物感と臨場感優先のリングシーン。数多あるボクシング映画の中でこんなファイトシーンは観たことがない。
ウイル・スミス演じるアリはもちろん、ソニー・リストンからジョージ・フォアマンまで対戦相手の身体の動かし方が本人にとても似ている。

アリの術中にマンマとはまって最後ヘトヘトになったフォアマンが左手でアリにしがみつこうとしながらマットに沈んだフィニッシュまで、あの晩に観たものと一緒。
あの時、私と同様にTVにかじりついていた方には奇跡のようなシーンではないでしょうか。

ちなみにキンシャサの二年後のアリ対猪木戦はとても観たかったのに生中継で観れなかったのはいまだに悔いが残っています。
※本作は猪木戦に関しては全くの無視です。
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