つらい。圧倒的、不利。
全編、しんどい。
だけど、絵力や迫力、クオリティが凄くて、食い入るように観てしまう。
実際の出来事をここまでリアルに再現できるのが凄い。
カメラ何テイク、銃弾爆弾何発使ったんだろうとか、この夜明けを撮るのに何日カメラ構えたんだろうとか、素晴らしいシーンが多すぎてやばい。
楽しんで観るものではないけど、クオリティが高すぎて二度見しています。
怪我人なしでこれを撮ってたら、凄い。
めっちゃ気になる、撮影現場。
マダムセクレタリーに出てるイヤミな推しのおっちゃんができない司令部でちょっとアガッた。
地上部隊と司令部の、リスクの体感差が違いすぎて。可哀想。
現地人の情報員が車で接近する時の青味や、イノシシの丸焼きを食べるシーンのあとの同僚がRPGでやられたシーンなど、構成、照明、たまに映像速度的な部分で演出を入れてくるのが、凄く効いている。
こういう、違和感のない浮かない演出をさりげなく着実に決めてくるのが、この半ドキュメンタリー映画のクオリティにつながっているのね。
てか、こんなにタイトルで盛大にネタバレしちゃってるのに観られちゃうの、凄いな。
実話だもんな。悲惨だけど、この悲惨さを直視して映像起こしした人々の熱意、労力、才能、技術、精神に感謝。
歴史を記録してくれてありがとう。
滑り出しの展開はエネミーラインに似ている。
最後の結末は..やっぱりこの作品は重いな。
地上部隊に関しては誰一人曇りなき戦闘意欲で戦場へ向かっておらず、なにかしら躊躇い、不安がある表情で駆り出されているのがリアルだった。
大体民間人?街全体の人々がこぞいもこぞって皆銃と銃弾持ってて乱射できる世界ってありえな過ぎて無理。
やばすぎ。
ダンケルクでも音楽を務めたハンス・ジマー。この手の劇伴は彼ピカイチ。