Newman

ブラックホーク・ダウンのNewmanのレビュー・感想・評価

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)
4.0
まるで長い戦闘ゲームを見ているようでした。そして、いろんなことを考えさせられました。死を賭してまで、自国のためでもないのになぜ戦っているのかという疑問がその中心でした。たぶん、映画の中で1人の兵士が語っていた「仲間のためさ」が答えなのだろう。仲間と一緒に敵を殲滅するために戦い、仲間が銃撃を受け傷を負えば助け合う、もっと先を見ているわけではなくその日その日を過ごしているということなのかなと考えた。でも、アメリカ軍は世界各国に良かれと思って派遣され戦ってきたが、その結果各国から嫌われてしまっている。きっとアメリカ方式が絶対的に正しいと押しつけることになるからなのだろう。だから現在アメリカは世界の警察をやめたいと思っているのだろうと思う。経済力がそれを許さない状況にあることもあるだろうが。
司令官は非情な人間と見ていたが違っていたようだ。作戦に失敗はつきものだろうし、そうなった時に援軍を送らないという厳しい判断を下さなければならないのも司令官の大事な仕事と思っていたが違った。さらに兵隊同士も皆助け合っていた。日本軍の司令官なら、この軍事作戦にさらに犠牲者を増やすだけだときっと援軍を送らないだろうと思う。紙の上で戦争を戦っていたから、いつでも非情に戦えた。「将校商売、下士官道楽、兵隊だけが国のため」なんて言葉を思い出した。
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