このレビューはネタバレを含みます
【 天国の理想と地獄の現実 】
大規模でおよそ20年前の映像とは思えないほどキレイだ。しかし、その映像と物語は対極であった。悲惨無慈悲な展開に、観ていて思わず拳を握りしめてしまうほどだ。壮絶であった。
物語は、ソマリア紛争にアメリカが介入したという実話である。ついさっきまで隣で元気に戦っていた仲間が一瞬にして帰らぬ人となる恐怖と緊張感がすごく伝わってくる。本当に恐怖である。
理想ではおおよそ1時間で終える任務が、現実では2、3日続く大規模な戦争に。恐しい戦争の現実はまさに地獄であった。弾丸が飛び交い、肉片が飛び散る。息つく暇もない怒涛の展開に衝撃を受けてしまったが、こういう事実があったということを知れてよかったと思う。平和な日本に感謝である。