みやび

ザ・ブルード/怒りのメタファーのみやびのレビュー・感想・評価

3.7
クローネンバーグの初期作。

怒りの感情が具現化され奇形の子供の形として復讐をしにくるという内容。

監督自身の泥沼離婚によるショックから本作の製作をはじめたのだとか。
そのため主人公の妻は最初から最後まで徹底して憎しみの対象として描かれている。

本作はクローネンバーグ監督作品に共通するテーマ、 精神と肉体の繋がり を強く感じる作品だった。
怒りの感情という精神上のものにどんどん肉がついていってそれが人の形に。みたいな。
怒りとは感情の中でも特に不安定なものでありその不安定さが奇形の子供という形で現れたのだろう。

気抜くのが怖くなる作品だった笑
みやび

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