かずい

野性の少年のかずいのレビュー・感想・評価

野性の少年(1969年製作の映画)
3.9
18世紀フランス、フランス革命の頃か。森で野性の子供が発見されその後教育がなされ40才まで生きた「アヴェロンの野生児」の映画化。
野性として生きた場合、現代人と生活環境が合わせられるだろうか。トリュフォーが演じる博士は物や文字を使って教えていく。耳が聞こえないわけでなく音に反応しないというところが、声が出せないことと関連しているのだろう。できないわからないと発狂する。人間はわかる物しか見えないし、わからないものはそもそも見ないのである。
これを演じた子供に賞を与えたいほど大変だったと思うが、映画は人体実験的でおもしろかった。
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