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野性の少年のRIOのレビュー・感想・評価

野性の少年(1969年製作の映画)
4.0
感激の枝葉を刈れ
感動の根をおさえろ
と高村光太郎が詩で語っている
僕があり あなたがある
自分はこれに尽きている
とも言っている

大いなる時間が見守っているようでした
ヴィクトールがいてイタール博士がいるゲラン夫人もいる

いるいる攻撃ですが
素晴らしい時間が流れてました
人に教えることは何もない
失敗はみんな私のせいなんだという博士の背中 謙虚なアプローチは観ていて凄いなと何度も感動した
大変な量の忍耐とゲラン夫人の波波と注がれる愛情 見ていて幸せです
人との関係はこうでありたい

あなたは僕をたのみ あなたは僕に生きる
それがすべてあなた自身を生かすものだ
僕らはいのちを惜しむ
僕らは休むことをしない
僕らは高くどこまでも高く僕らを
押し上げてゆかないではいられない

「僕ら」高村光太郎の詩からの抜粋

3人が共に生活をしていく中でこの世を各々に知っていく過程がとても素晴らしい 感動した
トリュフォーの博士の演技も紳士的でした
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