ぶっ飛んでいるけどそれが良かった。イラストの線が二十、三十になっていたり、音楽もそこでその音使うんだ…と思ったり不完全。そのおかげで監督いわく「湿気やにおい」が感じられるんだって。なるほど…
とにかく音楽は素晴らしかったけど、「話が面白かったか」と聞かれたら正直私には面白くなかった。(そもそもフランス映画自体あまり得意ではない)でも多分これってショメ監督がやりたい放題やった結果で、それに酔うのは結構楽しかった。この監督がやろうとしていることはすごく良いと思う。50年代への憧れがちりばめられているそうで、そういうものに気づけたらより魅力的に見えるのだろうけど、それを知らない私でも「なんかいいなぁ、、」と入り込んでしまうような映画。
パンフレットではそういう細かいネタも色々紹介してくれている。とても丁寧なパンフレットで読みがいがあるので本編を観た人は読むべき。
今回はあえて映画館の名前をだして記録してみた。素敵な映画館だったので是非。
この映画館でこの映画を観たことで一気に非現実的な気分になれた。
